2019年1月19日土曜日

読んだ本2019メモ

7大企業を動かす宗教哲学 島田裕巳 ★☆☆☆☆

パナソニック、ダイエー、豊田、セゾン、ユニクロ、サントリー、阪急、、という大企業と宗教のかかわりを書く本・・・だと思って買ったらあまり宗教関係なかったです。パナソニックは松下幸之助が宗教家と親交があったとか経営観に取り入れているとかあるが、他の企業は薄い、というか内容が薄すぎで他の本を写したのか?と思えるほどでした。残念。

Yahoo! JAPAN全仕事 ★☆☆☆☆

ヤフージャパン20周年を記念した200人のインタビューをまとめた本。定価は2000円。インタビュー内容はとにかく褒める系で、あまりおもしろくなかったです。「YahooのXXXというサービスはXXXをXXXしている。それを担っているのがXXXさんだ。」的なテンプレでしょうか。ヤフオク事業の人の話で他のサービスの出現が脅威と言っていてその後メルカリが出てきたのは流石(?)と思いました。


Yコンビネータ― ★★★★☆

ポール・グレアム率いるスタートアップ発掘キャンプ(?)であるYコンビネータ―2011年夏のドキュメント的な本。3ヶ月間のYCの課程の中を実際に進んでいく形のストーリーで、参加の面談から、最終の発表までが書かれています。2011年の少し古い話なので、大成功例はドロップボックスだけ。エアービーアンドビーも出てますが。過程よりも結果だけが書かれている部分が多かったですが(例えば、あるスタートアップが途中で降りたとか分裂したとか)、あまり知らない話だったので面白かったです。日本語翻訳が2人に分かれているのですが、2人目の訳がかなり古くて好みに合いませんでした。

"「いつ売上が出るんだ」的なことを投資家に聞かれたときは「それはいくら投資してくれるかによります」"という部分がツボでした。

あとは、同じようなサービスがあるのに参入するとき「世の中には同じサービスがあって1つになっていないということは、参入の余地があるんです」というロジックが紹介されていましたが、確かにそうですね。


インドネシア 多民族国家の模索 小川忠 岩波新書 ★★★☆☆

少し古い本だが、インドネシアに1989−93年に勤務していた人の手記的なもの。国際交流基金ジャカルタ日本文化センター勤務とあります。政治的な話から文化的な話まで細かく書いてある。知らない話だったのでなるほどと思って読んでいました。

大統領選に出てきたスカルノの息子は結局芸術家の道を今では歩んでいるようです。スハルトも子どもがいろいろ話題にはなっているようですが・・・。文化的な踊りや演劇な話も詳しく書かれていて、トラジャ地方の墓所などは独特すぎて写真を見ただけで圧倒されてしまった。(日本からの)虐待のモニュメントっていうものがあるのも凄いですよね。


Googleの72時間 林信行 山路達也 ★★☆☆☆

東日本大震災のときにGoogleがとったレスポンスに関する本。Googleをヨイショする訳ではない部分もあって好感が持てるが、少し大げさに書きすぎというか劇場型、テレビ型の本でした。「関係のない情報が大量投下されはじめた」「怒涛のような」などなど・・・。Googleの人は六本木から歩いて帰れる距離に住んでいるようです(サンプル数2)


フラッタ・リンツ・ライフ 森博嗣 ★★★★★

5年ぶりくらいに再読。いいなと思った部分にチェックを入れていたが、やはり今読んでもそう思いますね。


『愛情がないことが、寂しいことで、それはとても辛いことだと教えられたけれど、何故そんなに愛されない状況を恐れるのだろうか。愛に満たされたことがない人でも、それを恐れている。言葉だけで信じてしまって』

『人を自由にするのは、力だ。
人はそれを持っている。
自分の力を信じること、それが力の意味だ。』

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